あいち相続あんしんセンターの解決事例
誰も住まない実家の相続
calendar_month 2018年04月02日
事例
愛知太郎さんは、先祖代々受け継いだ土地の上に家を建て、妻 花子さんと住んでいます。長男の一郎さん、二男の二郎さんはすでに独立し、それぞれ家を建てて暮らしています。
太郎さん、花子さんがいなくなったとき、実家の土地、建物はどうなるのでしょうか。
考えられる問題点
- その後、誰か住む人はいるのか。
- 住まない場合、そのまま持っているのか。維持費はどうするのか。
- 手放すとしても、上手く手放せるのか。
解決方法① 親が元気なうちに解決
太郎さんが元気なうちに、土地、建物を売却することが考えられます。
しかし、今回のケースのように先祖代々の土地だという場合には、太郎さん、花子さんのお気持ち的に、簡単には話は進まないでしょう。また、子供から親に住んでいる不動産の売却を提案することは難しいかもしれません。
解決方法② 相続したのちに解決
一郎さん、二郎さんのどちらかが相続し、その子供や家族が住む、あるいは誰かに貸すことも考えられます。または、相続の後、売却することも考えられます。
行政が空家対策として取り組んでいるのが、このパターンです。空家を譲渡した場合には、条件をみたせば控除を受けられることがあります。
難点としては、他人への賃貸、あるいは売却の場合には、先祖代々の土地が他人に使用されるのは嫌だと、親戚からの反発があるかもしれません。
解決方法③ 相続しない(相続放棄)
売却可能性が少なく、維持する負担が大きい物件の場合には、相続をしないという選択肢もあります。しかし、相続放棄は裁判所に期間内にする必要があり、また、特定の財産だけを放棄するということができません。したがって、実家の不動産の他に、価値の高い不動産や預貯金・株等がある場合には、有効な手段ではありません。
どうにかしたいと思ったら
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