生前の相続対策を考えたときに、押さえるべき視点！
１．生前対策の基本
相続の対策には、いろいろありますが、まずは対策の基本を押さえる事が肝要です。
相続対策というと、税金対策を思い浮かべる事が多いと思いますが、相続対策のポイントは、必ずしも税金対策だけではありません。
相続対策を考える場合、まずは現状の把握から始めるのがベストです。
現在の状況を整理することにより、対策の内容が明確になります。
２．現況把握のポイント１
万が一の相続発生時に、相続人は誰になりますか？
①法定相続人は誰になるの？
②それぞれの法定相続分の割合は？
③相続税の基礎控除額は？
３．現状把握のポイント２
ご自身の財産の内容を把握できていますか？
①不動産の名義は？
②預貯金・株式・証券はお持ちですか？
③生命保険は？
④ローン・借入は？
４．現状把握のポイント３
ご家族の皆さまで共通の認識をお持ちでしょうか？
①将来相続が発生したときの財産の分け方について
②今後もし認知症になってしまったときのこと
③不動産や自社株等の財産管理について不安がある
④相続税対策をしていかなければならない
⑤自分が亡くなったときに家族が争わないか心配
以上で、現状が把握できたら、次の段階は、
「ご家族の達成したい目的を明確にする」ことです。
詳しくは、次回ご紹介します。
この記事を担当した司法書士
司法書士 あいち司法＆相続 行政書士法人 あいち行政＆相続
司法書士・行政書士
今井 裕司
保有資格
司法書士・行政書士
専門分野
相続対策コンサルティング・遺言・贈与・成年後見・不動産
経歴
平成8年 大学卒業後、司法書士・行政書士・土地家屋調査士合同事務所に5年間勤務。相続を中心に、登記、測量、農地転用など、幅広く実務修行。 平成13年 司法書士試験合格 平成14年 事務所を開業。 その後、相続関連業務を中心に業務を拡大し、相続対策に関する特集で取材を受けるなど、相続分野で今最も注目を集める士業資格者の一人である。 遺言・贈与に留まらず、税理士と提携した相続税対策や保険会社様との提携した提案など幅を広げ、相続に関する顧客の課題をワンストップにて解決している。また最近では家族信託にも積極的に取り組み、認知症対策や複雑な相続対策の新しい形を作り上げている。
